思想対立
オーバーロード
第12話「鮮血の戦乙女」
ここではアルベドとデミウルゴスの思想的な対立が発生している。
アインズがシャルティアと一騎打ちすることに対して、アルベドはそれを良しとしたがデミウルゴスは避けるべきだと考えていた。
どちらの思想が優位かは視覚的にわかる。
アルベドの頭の位置が高いため、ここではアルベドの『アインズを信じる』という考え方が正しい。
なぜアルベドの頭の位置が高いのか?
それはアルベドは背筋を伸ばして堂々と座っているが、デミウルゴスは前傾姿勢で攻撃的だからだ。
この差が頭の位置に影響している。
デミウルゴスは立ち去ろうとするが、コキュートスに妨害される。
コキュートスの斧のラインと背景の斜めのラインで『X』の形が現れていて、絶対に逃さないという雰囲気が強調されている。
そして画像を並べて気づいたが、アルベドとデミウルゴスをつなぐ背景の斜めのラインと斧のラインが一致している。
この左が上位の斜めのラインは『アルベドが正しい』という意味合いのラインなので、コキュートスはアルベド派だ。
やり方は卑怯だがいちおう多数決も行われていたので、デミウルゴスは二人に従ったのかもしれない。
ここは前回のイグヴァルジと対比がある。
イグヴァルジは立ち上がり死んでいったが、デミウルゴスは椅子に戻った。
手段は強引だがここには和解がある。
そしてイグヴァルジは無謀だったことに対して、デミウルゴスは冷静だった。