イグヴァルジの孤立
オーバーロード
第11話「混乱と把握」
みんなが手を自然と下に置いてる中で、一人だけ腕を組んでいる者がいる。
細かく見ればこの時点でも一人だけ浮いている者の存在を察知できる。
絵が斜めに傾いているが、アインザックが一番高い位置にくるようになっている。
そして四人の視線をアインザックに集中させることでこの場のリーダーがわかる。
後ろから光が入り、シンメトリな構図がアインザックの威厳を強調する。
顔に影があることから、何か問題を抱えていることがうかがえる。
カメラが横に移動し一つなぎで三人が紹介されるので、三人の関係が対等だということが示される。
頭のあたりで木材の黒い線が三人をつなげることでも、三人が平等であり対等であるということが強調されている。
しかし、イグヴァルジだけが腕組みをして孤立感を出している。
表情は読めないが、ハイアングルからのショットがモモンを弱く見せる。
ここではイグヴァルジの横に花が置かれているので、二つをセットで考慮しろということなのだが、残念ながら花言葉がわからなかった。
おそらく良くないものだろう。
ほぼ真上からのショットになり、全員が弱々しくなっている。
アインザックの位置が下がり、問題への対処の難しさが場を覆う。
イグヴァルジは姿勢で孤立感を出していたが、顔の向きが二人と対立することでさらに孤立する。
カメラが動きアインザックのシンメトリが崩れ、威厳が失われる。
左側に絵画が置かれているが、何の絵かわからずチープな印象を与える。
今度は逆に、モモンがシンメトリになり威厳が表れる。
さらに傾きが変わり、モモンが完全にアインザックの上に立つ。
この場のリーダーがアインザックからモモンに移った。
イグヴァルジの反発はまだかわいいものだったが、ここで実際に立ってしまう。
横につながっていたラインから抜けてしまい、取り返しがつかなくなる。