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血界戦線10:レオナルドの目

血界戦線
#10「ラン!ランチ!!ラン!!!/to the end.」


 レオナルドに対するホワイトの立ち方に彼女の心理が隠されている。

顔を合わせられない

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 ホワイトは最後までレオナルドと向き合わない。
一枚目はレオナルドを上から見下ろす形になっていて、手を後ろに隠している。
次はレオナルドの後ろに立っている。
聖堂の中でも、ホワイトはうつむいていてレオナルドを見ることができないでいる。

 ホワイトがレオナルドを正面から見れないということは、彼に対して何か後ろめたいことがあるからだ。
だからホワイトは最後の最後までレオナルドを見ることはなかった。

 ホワイトはレオナルドの眼球を奪ってこいと指示されている。
このときのホワイトの選択肢は二つあり、
一つは命令を無視してレオナルドを守ること、
もう一つは命令に従うことだ。

ホワイトがレオナルドに対して後ろめたいということは、彼女の中で葛藤は終わっていた。
もし迷っているのなら、ホワイトにはもっと強い感情があふれてくるはずだ。
つまりホワイトがレオナルドの前に現れたときには、彼女はすでに自らの道を決めていたことになる。

終わり

 今回の話では、ホワイトの動きは少ないし出番も短いがホワイトの心理はきちんと表現されていた。
それは人は誰かに対して後ろめたいことがあるときは、相手の顔をちゃんと見ることができないという形で表された。
しかしその行為は逆にホワイトがレオナルドによせる好意の裏返しでもある。
相手が大切だからこそ後ろめたさを感じる。
だからホワイトに強い影を感じたのであり、レオナルドとの最初の会話がなんとなくぎこちなく聞こえたのだ。

 

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