ユーフォ11：優子の親友
響け！ユーフォニアム
第11話「おかえりオーディション」
香織と優子の関係、夏紀と優子の関係について。
異性間恋愛と対比した友情をテーマに考察。
1.香織の後輩
2.夏紀と優子
1.香織の後輩
ソロオーディション直前の場面。
「久美子と麗奈」「香織と春香」の関係に比べて、「優子と香織」の会話があまりにもそっけない。
それは身体的接触がないことからもなんとなくわかる。
優子は香織のことが好きだし、香織も優子に対してイヤな感情は持っていないだろう。
それでも二人は親友ではない。
香織のそばにいるのは部長の春香であり、香織が意識している人物はアスカだ。
優子は頭を下げる香織を教室の外から見ることしかできない。
また香織と一緒にいても二人の間には影が一本通っていて、優子は香織の領域に入れないでいる。
優子は香織の親友にはなれないし、香織に注目されるほどの演奏もできない。
この場面には特別な関係になれる者となれない者の対比がある。
男女の性的関係なら告白すればいい。
女同士でも百合なら告白できる。
しかし同姓の友情関係はどうすればいいのだろうか？
実は恋人になるより親友になる方がはるかに難しい。
ここには表に出すことのできない好意が存在する。
そう考えると一番辛いのは好意に気づかれないことだ。
2.夏紀と優子
優子はなぜ夏紀に抱きついたのか？
それは優子のやろうとしていることに釘を刺せたのが夏紀だったからだ。
以前の久美子とのやり取りでもあったが、夏紀はなかなか察しがいい。
だからこそ優子の感情にも気づけた。
