トライアングル
それが声優!
第11話「自己管理」
鈴・イチゴ・双葉の三人が椅子に座っている。
横並びで向きが同じなので三人が仲間だということがわかるが、それはさらに椅子が作り出す横のラインで各キャラクターをつなげることで強調されている。
イチゴが立ち上がることで横のラインが崩壊し、代わりにいちごを頂点とするトライアングルが形成されている。
トライアングルは三人の頭を結ぶラインで作られているが、背景の天井の角が逆三角形を作ってイチゴを強調している。
イチゴは他の二人と考え方が違う。
鈴と双葉はライブを無難に構成しようと考えたが、イチゴは歌とダンスをすべきだと考えた。
それはみんなが座っているところで一人だけ立つことで示されているが、もしみんなが立っている場面ならば逆に座ることで表現できる。
イチゴはトライアングルの頂点かつ三人の中央に位置している。
イチゴの正しさが強調され、リーダーのように二人を導く存在となっている。
ダンスを練習する場面などでも、イチゴが中央または上側になるような配置になっている。
ここで今まで中央を維持してきたイチゴが左に移動している。
イチゴは二人を引っ張るが、熱意を出しすぎて二人を離してしまった。
イチゴと、双葉・鈴の間に柱が立ち、両者を引き裂いている。
またチラシの持ち方が三人それぞれ異なっている。
右の鈴から順に見ていけばチラシを出すような動的な絵に見える。
風が吹きイチゴが寒がる場面だが、おそらく足を痛める伏線だろう。
サブタイトルの『自己管理』をあざ笑うかのように、イチゴは不運でケガをする。
ライブに夢中で足元が見えていないという警告とも読めるかもしれない。