ミュート:握手と満月が早々に出てきて恥ずかしい
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)
第2話「落第騎士 Ⅱ」
音を消して見てみようという試みです。
あらすじ・公式サイト・コメントなどは見ない。
すべて憶測です。
新キャラの青色キャラ。
ステラのライバルであり仲間になる、ドラゴンボールでいえばベジータのようなポジションだ。
教師が倒れて保健室に運ばれる。
なぜか黒鉄もついていったのだが、理由は二人が家族だからだ。
黒鉄が新キャラ2に抱きつかれる。
と思ったが、新キャラ2は一話で二人の戦闘を見ていた観客らしい。
そしてステラが怒って先に行ってしまう。
天井が二人を引き裂いて険悪さを演出しているが、このケンカは嫉妬によるものなのでここでは仲が良くなったことを強調している。
冒頭の新キャラと出会う。
新しい女が出てきた瞬間にさっと黒鉄側に移動するあたり、心は完全にガールフレンドだ。
前回の記事で『敵として登場する女性とは右側で出会うなど変化があるかもしれない。』などと書いていたので、この考えに従うならこの子は黒鉄の味方だ。
新キャラ2は黒鉄と昔からの知り合い、幼馴染のポジションだったのだろう。
新キャラと黒鉄が親密で、ステラは遠くから見ているしかない。
いきなりキスされる黒鉄。
背景は光で輝きドラマチックだ。
ふつうの頭なら出会ってすぐキスするわけがないので、思い込みが激しいかつ昔に結婚の約束をしたなど何か強引に迫れるだけの理由があるのだろう。
彼氏の黒鉄に知らない女がいきなりキスしてステラが激怒する。
ステラの不安定に高ぶった感情を背景の傾きで表現している。
ここでハッキリ表情が見えるのはステラだけだ。
メガネは顔半分で、黒鉄は前景の柱に隠れている。
だからこのカットの主役がステラだと無意識に察知できる。
一話でも最後に二人は握手し、そのシーンに対して次のように書いた。
『 ただこの儀式は互いの理解も浅く挨拶程度のものなので、後半で握手しなおす展開がある。
もちろんそれは、対立してステラが遠くに行ってしまうが、黒鉄がステラを助け互いの理解を深めてからの握手で、さらに室内ではなく外・自然の中で行われる。』
後半ではなく早くも二話で握手しなおしてしまい恥ずかしい。
握手は手の真下からのアングルで、空には三日月がある。
そしてステラがステラマリス・海の星と考えると、イスラム教のシンボルとしての意味もある。
三日月はイスラム教のシンボルであり、星は至上性と尊厳を表す。
もちろんイスラム教以外にも月には意味がある。
月は満ち欠けを繰り返すので、再生と死を表すものでもある。
月が満ちていくのなら良い意味になり、逆に欠けていくのなら二人には辛い運命が訪れるだろう。
この場合、夜のシーンで背景に月が出てくるはずだ。
彼女どころか若妻になっていた。
背景のタイルは規則正しく配置されており、ステラの秩序を表している。
この場合の秩序は、家事もできる良妻としての意味だろう。
なにがどうなってお風呂で体を洗ってあげる流れになるのかはミュートでは理解できないが、これも良妻としてのつとめだ。
次に使う画像を探していたら、次回の話どころかすぐあとで満月が出てきて恥ずかしい。
しかも先ほどの月は三日月ではなかったようだ。
ということは『三日月を背景にし星の名を持つ者の手を映す構図』はまだ使われていない可能性があるので、これを読んだ方はぜひ使ってほしい。
そして満月は、黒鉄とステラの関係が良好であることの証だ。
ただこれだけ早くでてくるとあとは欠けるだけなので、このあと転がり落ちていく可能性は十分にある。