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がっこう9:不吉なロングショット

がっこうぐらし!
第9話「きゅうじつ」


光=人間

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 九話は明るい話で進んでいくが、ラストでとつぜん不吉な展開になる。

 はじめは太陽がでているときの屋上、次は夜になりシャワーを浴びるが明かりをつけている。
そして最後はかすかに月明かりがある程度の校内だ。
光のある場所は安全を連想させるが、暗い場所では危険とつながる。

 このロングショットでは四人が暗闇の奥に進んでいき視聴者の不安をあおる。
四人は画面中央の下に小さく描かれていて、画面のほとんどが青や黒などの壁で占められている。
ここで四人はいまある状況に対して、何の対策もなくただ無力だ。
どんなに明るく過ごそうとしてもゾンビのいる危険から逃れることはできない、そんな絵に見える。

 

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 めぐねぇを照らす光は、めぐねぇが人間であることを示している。
しかしその光はせいぜい机を照らすのがやっとの小さいもので、周りには暗闇が迫ってきている。
この暗闇はめぐねぇの人間性を奪う本能、つまりゾンビの危険となる。

 

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 めぐねぇが最後の光から立ち去ることで、人ではなくなったことを表している。
光が照らすのはノートであり、そこにはめぐねぇが人として生きた記録がある。